
めちゃくちゃ楽しみにしていたグランツーリスモ7。
そのためにコックピットとDD Proを購入し2週間プレイしましたので、そろそろ私なりのGT7のレビュー記事を投稿したいと思います。
筆者の環境

私はレースシムが大好きで「STRASSE RCZ01」+「Fanatec DD Pro」を購入・使用しており、環境構築については上記の記事を参照してください。
GT7は前作GTSと挙動が異なり、パッドとハンコンでは評価に差が生じていると思います。私はハンコンでの評価になりますのでご了承ください。
GT7の良いところ
【車の挙動がシム寄りになってリアル】
こちらは賛否両論ある部分ですが、私の場合はGT7になって一番良かった部分です。アシストはABSを弱いor標準、TCSを1でその他はOFFで走行しています。
もちろんGTカーやF1に実際に乗ったことは無いので何とも言えませんが、市販車の感覚はかなりいい再現度だと思っています。是非シフター付きで運転して欲しいです。
ただ、GTカーの挙動に関してはACC(アセットコルサコンペティツィオーネ)の方が私は好きです。
【グラフィックが綺麗】
これは言わずもがなといった感じ、PS5のリプレイ映像などを見てみるとレイトレーシングが効いていてかなり美しいです。私はPS4Proでプレイしていますがそれでも十分綺麗だと思います。
ですので愛車をカスタムしてスケープスで写真を撮るという楽しみ方は文句なしだと思われます。

【一人用モードが充実】
これはGTSとの比較ですが、ライセンスやミッションやサーキットエクスペリエンスが手ごわく、オールゴールドを狙う場合かなりの時間楽しめます。
またGTSでは「スポーツ」というコンセプト上仕方ないのですが、「チューニング・GTオートでカスタム」という点で物足りない部分がありました。
今作では愛車をいじくりまわす楽しさがあります。実際に洗車が好きな人やホイールをスポーティーなものに交換したことのある人はGTオートで色々見るだけでも楽しいのではないでしょうか。

【入手した車のうんちく話や図鑑が充実】
GT7を始めるとまずカフェモードを進めることになります。
店主のルカというおじさんから世界の名車を集めるように言われ、サーキットに出場してプレゼントカーを入手しカフェに戻るというプレイがメインです。その時に車のうんちくが聞けてなかなか面白い。
また常連客のクリスおじさんに話を聞くと、今プレイヤーが乗っている車についてうんちくを語ってくれます。
その他、ガレージでは「クルマ図鑑」というものがあり、その車についての解説が載っています。
インタビューで山内さんは「遊んで欲しいが、まずクルマを知って欲しい」と語っているので、名車を解説付きで網羅して事典のようにしたいとの思いがあるのではないでしょうか。


GT7の悪いところ
【メンテ中はほぼ何も出来ない】
1.07にアプデ中に予期せぬ事態があったようで約1日半メンテという状態がありました。発売したばかりで楽しみたいタイミングだったのでオフラインでプレイしてみましたが、プレイできるモードはアーケードモードくらいで車・パーツの購入やミッション・ライセンスモードもプレイ出来ませんでした。
スポーツモードやロビー以外はオフラインでも遊べるようにして欲しいと思います。
【PS4版で永久ロードが発生する】
これは私のPS4Proでの話ですが、コースを読み込む際にロードしたまま画面が進まないことが時々発生します。また他の方のリバリーをダウンロードして適用する際にめちゃくちゃ重く、フリーズする寸前なんじゃないかと思います。
出来ればPS5版でプレイしたほうが良いと思います。
【ゲーム内賞金が全然溜まらない】
これは散々言われていることですが、元々溜まりづらかったのに1.08でさらに減額されました。未プレイの方は「何故そんなに文句を言われているんだ、ゆっくり貯めればいいじゃないか」と思うかもしれませんが理由があります。
このゲームには普通のカーディーラーの他に「中古車ショップ」と「レジェンドカーショップ」があり、数日で更新されるのです。
つまり次いつ入荷するか分からない高額な車の為にお金を貯めるしかないのです。

これは「レジェンドカーショップ」の画像ですが、中古車ショップも中古とは思えない値段の車もいくつかあります。
そして普通のディーラーにも時限要素が存在します。それが「招待状」システムです。デイリーワークアウト(1日に42.195km走る)を達成するとルーレットが行うことができ、その中にメーカーからの招待状が当たる時があります。

この画像はフェラーリからの招待状が当たった時のものです、有効期限があるのでそれまでに購入しなければ買うことが出来なくなってしまいます。
ではいくら必要なのか…次の画像です。

招待状のマークがある車が3台あり、左から1億6000万・2億5000万・3億6000万となっており、合計7億7000万必要です。
これがいつでも購入可能であればもっとライセンスやミッションモードを楽しんでいたところですが、時限付きなのでお金稼ぎプレイを強要されます。
効率の良いお金稼ぎステージが減額となった1.08のアップデートの際、「ユーザーの皆様へ」と題して山内氏からのメッセージがありました。
今回のアップデートにおいて起きたことをお伝えします。
1.07アップデートをまさにリリースする直前に、市販版のPS4™、PS5™の一部で、正しくゲームが起動できないことがある、という不具合を発見しました。
これは開発機でのテストや、事前のQAチェックでは発見できなかった稀な現象でしたが、ユーザーのセーブデータの保護を優先するために1.07アップデートのリリースを中止し、1.08の修正アップデートを作るという決断をしました。
これがお待たせしてしまった理由です。
ご報告が遅くなり、大変、申し訳ありません。また、今回のアップデートでは、一部のイベントのリワードを調整しました。その理由と今後の予定についてもお話します。
GT7 では課金なしでも多くのクルマとレースを楽しんでもらいたいと考えています。
同時に、クルマの価格も、その価値や希少性を表現する大切な要素ではあるので、実勢価格とのリンクは必要です。
GT7は、多様な手段で様々なクルマを楽しめるゲームにしていきたいと考えていて、特定のイベントだけを、機械的に繰り返しプレイせざるをえない状況は、できるなら避けたいと思っています。それらを発展的に解決する、コンテンツの追加、レースイベントの追加、機能の追加を含む、今後のアップデートの計画は、順にお伝えしていこうと思います。
いま、この瞬間にそれを具体的に書けないのは歯痒いですが、多くのプレーヤーのみなさんに楽しんでいただけるよう、GT7を改良していく予定です。
長期的な視点で、グランツーリスモの成長を見守っていただけると幸いです。山内 一典
山内さんのメッセージは至極真っ当だと思いますが、そのような思いならば何故「中古車ショップ」「レジェンドカーショップ」「招待状」という時限システムがあるのでしょうか。
それは謎ですが、ゲーム内マネーを課金で購入出来るようになっているので、課金誘導と批判されています。
そもそも減額前でも全然溜まらなかったから機械的にプレイせざるを得ない状況だったわけで…
まとめ
ということで、以上が約2週間プレイした私なりのレビューです。
ゲームプレイ自体はかなり楽しめて高評価なのですが、ゲーム内マネー周りのシステムがかなりお粗末な感じがします。
また、特にパッド勢の方が「GTSと比べて運転が難しい!すぐスピン!」という感想を見かけるので、ある程度のハンコンは必要なゲームなのかなと感じています。
私はPS5未所持ですし、PS4のコントローラーが壊れていてHORIのものを使用しているのでパッドでのレビューが書けないので申し訳ないです。
ということでGT7は買いなのかどうかという話ですが、次のような感じです。
買って楽しめる方
・ハンコンを持っている、これから環境を揃える方
・PS5でプレイする
・市販車をカスタムして楽しみたい!
・昔ながらの難しいライセンスモードを楽しめる
・カスタムした車をスケープスモードで撮影してシェアしたい!
買っても不満がありそうな方
・パッドでプレイする
・PS4でプレイする
・フェラーリ、GTカー、レジェンドカーなど高級車をたくさん購入したい!
正直ゲーム内マネーは現状問題ですが、多分アップデートでなんとかしてくれる(と信じている)ので、PS5でハンコンプレイかどうかが重要と感じています。
参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
2022/03/25追記
2022年4月上旬に行われるアップデートが告知されました。
主な内容は
・様々なリワード増加
・クレジットの上限を20億から100億へ
・中古車ショップやレジェンドカーショップで一度に表示される台数の増加
また、正確な日程は発表されていませんが
・期間限定のリワードアップキャンペーン
・イベント・ミッションの追加
・オンラインタイムトライアルの追加とリワード獲得
・車を売却可能にする
ことが出来るようになるそうです。
正直車は売却出来るものだと思っていたので驚きました(やってみたら「手放す」しか出来ないんですね…)
ちゃんとリワードが貰えるようになればそこそこ不満は解消されると思いますので楽しみにアップデートを待ちたいと思います。