購入に至ったきっかけ
どうも、せあぶらです。今回は久々に格ゲーの記事となります。
最近(といってももう1年以上前だが)プロの方々の間でレバーレスのコントローラーに移行している方が増えており、自分も興味を持っていたのですが、純正の「HIT BOX」は何とAmazonで37,000円!!
しかも子供の頃からレバーで慣れ親しんでいる為、買ったのは良いものの、自分には合わずすぐレバーに戻る可能性を考えると手が出ない金額でした。
そんな思いで半年くらい過ごしていた時こんな動画を見つけました。この格ゲーマーささき氏の2つの動画です。
この動画でささき氏は謎の中華メーカー「TruBoost」のレバーレスを改造し実用レベルと語っています。
私はささき氏がスパ4時代にTOPANGAリーグのBリーガーとして活躍しているのを見ていたので、謎の中華メーカーであるが、ささき氏を信頼して自分も使ってみる事にしました。
ちなみに私が購入したのはPC用のもので13000円のものですが、PSでも使用したい方は23000円のBrook基板が使用されているのを購入してください。
謎の中華レバーレス「TruBoost」開封
注文して大体2週間くらいで到着、予定より早かった。
これを改造していく
それにしても箱のデザインは完全に中国パクリクオリティ(笑)
HITBOXに訴えられたら負けるぞ
開封するとサランラップでぐるぐる巻きにされた本体とUSBコードと簡易的な説明書が入っていた。
本体の色はスケルトンを選んだがブラックなどもあり、ボタンの色も選べてブラックの他にホワイト・レッドもある。
開封してひと通り見た感想は、とてもコンパクトで薄いということ。
RAPと比べると良く分かるが、すぐ手に取って繋げてプレイ出来るというのは格ゲーのモチベーションに繋がると感じました。
そして肝心の性能だが、ささき氏も仰っているようにそのままでは使い物にならないレベルでした。ボタンの押し込みが深すぎて流石に私のレベルでも良く分かります。そこで改造が必要になってくるわけですね。
改造していく
今回行っていく改造は、ささき氏の2つ目の動画の②のTtc軸+Cherry銀軸のキメラ軸です。
銀軸はもう持っていたのでTtc軸を20個と35gバネとワッシャーを購入しました。
Ttc軸を分解し中に入っている軸とバネを捨て、35gバネを青い方に装着。
重要!!
方向ですがTtc軸の青パーツの金属=Ttc軸の透明パーツのTTCの刻印=銀軸の斜めに飛び出ている方向が同じ向きになります。必ず確認して合体させてください!
銀軸を透明パーツに差し込みワッシャーを2つ入れ、その状態でワッシャーが落ちないように注意しながら合体させるのがやりやすいです。
ちなみに軸を分解するときは爪でやると割れる可能性があるので、何か工具を使ったほうが良いです。
あとは合体させるときに向きがあるので、分解するときに注意して方向を確認する事が大事!
という訳で無事全ボタン改造出来ました!
私は音に関してはどうでもいいのでワッシャ―にしましたが、音が気になる方はささき氏の動画のOリングの改造をしてみてください。自分はやってないのでなんとも言えないです。
上下同時押しニュートラルアプデ
2023/3/31にカプコンのプロツアーCPTのルールが変更され
・上下方向が同時に入力された場合
両方の入力を維持、もしくは両方の入力を不成立にする必要がある。
・左右方向が同時に入力された場合
両方の入力を維持、もしくは両方の入力を不成立にする必要がある。
となりました。
これはどういう事かというと、今までは上下ボタンを同時に押すと上入力になっていたんですね。つまり下タメして上ボタンとキックを同時押しすることでしゃがみ状態からガイルがサマーソルトを出せる訳です。これを禁止にしたという事です。
これまでは左右に関して言及されていた同時押しニュートラルですが上下方向も変更となり、私が購入したTruBoostのコントローラーも含めて各メーカーが対応に追われました。
購入してすぐの変更ということで、こういうリスクがあるのに寸前で買っちまった感があったのですが、公式のFightboxがファームウェアアップデートを配信しました。
https://fightboxarcade.com/blogs/news/fightbox-firmware-update-v2-0-2023-4-04
こちらのURLからファームウェアが置いてあるGoogleDriveに飛べます。
説明にある通り、アップデート後はMODEボタン+STARTボタン+方向ボタンでニュートラルにも上優先にも切り替えられるという素晴らしい仕様になりました。
しかしここで問題が。
私の基板は結構最新バージョンで説明書通りに出来なかったのです。
私か購入した時のはもう「RAC-C800」という基板になっており、ピンが出ておりピンセットを差し込めませんでした。
そこでFightboxのお問い合わせへ連絡してみました。
要約すると「自分のはもうRAC-C800の基板でピンセットを差し込めない、どうすればいい?」と送りました。
すると2時間後には返信があり「差し込む必要はなく、ピンセットの先端で2つの丸い接点を短絡させUSBケーブルを差し込めばOKよ」とのこと。
実際これでファームウェアソフトを動かせました。よく考えたら基板なんでそりゃそうだろって話なんですがこんな事で悩んでました。それにしても箱の見た目完全パクリ企業とは思えない対応の良さで驚き(笑)
ということで上下ニュートラルアップデートは無事完了しました!
ちなみに昔買った方で赤い基板の場合は色々あるらしいので公式に問い合わせてみてください。
あと、PS対応版を買った方はこのURLではなくBrook公式からファームウェアをダウンロードしてください。
天板をオリジナルデザインに改造
このレバーレスは透明のアクリル板が何層にも重なって構成されており、分解も裏のネジを外すだけで非常に簡単です。
外した後は割とバラバラになるので慎重に1層ずつ分解して、どっちが上に重なっていたかどうか確認しながら作業してください。
ということで、一番上のアクリルと二番目のアクリルの間に紙を挟むことでオリジナルのデザインに簡単に変更できます。
今回は私の嫁のシャナのデザインの痛レバーレスにしてみようと思います。
とりあえずAffinityDesigner2で適当に制作していきました。
計測したところ、小さいボタンの方(約18mm)は上から約20mmの位置に並んでおり、左右も約20mmの位置でした。
大きいボタン(約25mm)の位置は割と適当に置いてます、背景画像とロゴなどを配置していく際に大体この辺に穴が空くんだな、と参考になる程度で良いので。
最終的にはこの丸のレイヤーは非表示にしてPDF出力し、ネットプリントに登録します。
大事な設定ですが、今回はコンビニのネットプリントで印刷するので、大きめのB4サイズにして出力し、レバーレスの大きさにカットしていきます。
A4でもギリギリ収まるのですが、上下左右の余白は印刷できないため無地になってしまいますのでこのようにした方が良いでしょう。
最終的に出力したのはこんな感じです。全体をB4で印刷し、オーバーレイが掛かっている所だけを使用しました。
DIYしていく
まずは一番上のアクリル板と重ね合わせ外枠の位置決めをします。
この状態でマスキングテープで軽く動かないようにして4辺をデザインナイフでカットしました。
その後丸穴を空けるのですが自分はデザインナイフでカットしました、サークルカッターでもいいと思いますが、多分カッターナイフやデザインナイフでもそんなに変にはならないと思います。
またネジ穴の部分の穴あけですが、これもOLFAの先に角度が付いているナイフでカットしてしまいました。
ただ、持っていない方でもドリルビット等で空けてしまって良いと思います。ここは穴より大きめの金属パーツが被さるので、少しミスしても大丈夫です。
ということで完成しました!
ファイル制作からコンビニで印刷、組み立てまで1日掛からずに完成させることが出来ました。
コンビニの印刷の仕様で元のファイルの調整などが面倒だったり、仮に置いた丸いレイヤーの非表示を忘れてネットプリント登録してしまったり結構グダりましたが、B4で印刷してしまえばあとは作業するだけでした。
実際に2,3週間使用してみての感想
メリット
- コンパクトなサイズ
- 改造することにより実用レベルのコスパ最強レバーレスに
- ゴム製Oリングを使用すると静音化も出来る(らしい)
- 上下ニュートラルアップデートも完備
- 天板デザインが自由で印刷して挟むだけで改造が楽
デメリット
- 改造しないと使い物にならない
- PC版は13000円で格安だが、PS対応すると+1万円(それでも安い)
こんな感じですかね。
特にコンパクトなサイズはかなり気に入りました。ずっとレバーを使用してきましたが、アケコンを出してプレイするのには「よし!格ゲーやるぞ!」という気合いが少し無いといけない部分があったりしました。
しかしコンパクトで軽いとその辺りに置いておいて、すぐ手に取ってUSBを繋ぐだけなのでフットワークが軽い感じです。片一方をPCに繋ぎっぱなしにしておくと良いです!
正直改造したらレバーレスはこれで十分ですね!「レバーレス興味あるけど価格がなぁ…」という方はとりあえずこれで試してみてはいかがでしょうか。
レバーレスの操作についての感想ですが、昇竜が出やすく波動が出にくい(特にヨガフレイムコマンド)と思いました。
ただ上下ニュートラルアップデートにより、下右上を順番に押すことで236という入力になるのでかなり改善しました。レバーレスに移行した方は分かると思うのですが、押すより離す方が時間がかかるので下入力を離したつもりでもスイッチ的に戻ってなく、斜め下に入った状態でボタンを押してしまう事が非常に多いです。
昇竜については右を押しながら下を押して離せば636入力となりレバーよりかなり出しやすい印象です。
また、私はさくらでしゃがみ中K→大咲桜拳の繋ぎが苦手だったのですが、2中Kを押した後に6を押して離してもう1回押すことにより323入力となり昇竜が出るのでめちゃくちゃ安定しました。
正直、格安でレバーレスを試す程度のつもりでしたが、もう何ヶ月か練習して色々出来るようになりたいと思うようになりました。
今から格ゲーを始めたい!という新規の方はパッドかこれ買えばいいんじゃないですかね、もちろんレバーでも良いです。
昔格ゲーをやっていてまた始めたいという方はそのままレバーでも良いし、レバーレスを買って心機一転モチベに繋げても良いと思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
基盤のファームウェアアップデートについてとても助かりました!ありがとうございます。
自分はゴムのOリングを試してから金属ワッシャーに乗り換えた人間です。
主観ではワッシャーのほうが押し心地は良かったです。
Oリングの場合、押し込んだとき「グニャ」っという感触があり、反応点まで押せているのに必要以上に力を入れてしまう癖ができてしまったのでワッシャーに変えました。
静音性に関しては断然Oリングのほうが良いですが操作感としてはワッシャーでいいかなと思います。
またキーキャップは、上の小さい24mmキャップとメインの30mmは付け替えられるので十字キーだけ小さいボタンから外して交換しました。
30mmのキャップだとフチをはじくように押したとき反応しないことがあったのでしっかり押せるように小さいキャップにすると操作の正確性が上がる気がします。
参考になったらうれしいです。
知見を共有したいだけのクソバイス失礼しました。
天板のデザインを考えているのですが、ボタンの配置のデータ等を公開していただくことは可能でしょうか?
コメントありがとうございます。
正直自分のデータは結構適当ですので、こちらからHitboxなどのデータをダウンロードされるのがよろしいかと思います。
CONTROL PANEL TEMPLATES
こちらを元にオリジナルデザインのどの辺りに穴が空くかを見て調整してみてください。
記事にした格安アケコンには左上に6連と右上に1個穴が空くので、そこはお手元のと比べたり一度印刷されてみて1番上のアクリル板を重ねてみてください。
よろしくお願いします。