前回の記事はこちら
今回は少し不満があった以前の自作ブースを改良してみたので、その過程を記事にしてみました。
前回自作したブースはシロッコファンの前に壁を作り、その中で塗装するという形で衣装ケースを使用していました。
この画像は今回外した時に撮ったものですが、この四角く開口した部分にファンを付けていました。
しかしこの形の場合、この□の部分にそのまま塗料粉が飛べば吸ってくれますが周りに散った場合は「吹き返し」があるんですね。
このデメリットを解消してくれたのがネロブースという製品でして、素人の自分にはよく分からないのですが、吹き返しもちゃんと吸ってくれるというものです。
中に斜めの壁があるのが特徴的ですね。また、上にファンが付くので奥行が確保できるのがとてもポイントが高いです!
ということでこのネロブースを基にMDFボードでDIYしていきます。
ボードの寸法
近所のホームセンターでMDFボードとベニヤ板を購入。中央の仕切りもMDFで良いと思いますが、仕切られてさえいればいいので安く済ませました。
ちなみにホームセンターで500mmに合わせてカットしてもらったのですが、余りが410mmになるはずが406mmとなってしまったので、奥板を自宅で調整し直しました。
そもそも910mmというのが誤差があるようなので2枚同時にカットして貰った後、側板の高さに合わせて奥板をカットして貰った方が良いと思います。
ありがたいことにこの記事の閲覧者様よりメールでご指摘頂きました!
410mmになるはずが406mmとなってしまったことについてです。ホームセンターでカットしてもらう際、丸鋸の厚みが4mmでその分短くなってしまったようです。ですのでカットして貰った後、側板の長さを測り直して同じ長さで奥板をカットして貰ってください。
ちなみに中央の仕切りの角度や上下の開口幅ですが、上下とも50mmとしました。本家は上40mm、下50mmだそうです。
接着
まずは枠組みを制作していきます。木工用ボンドを塗ってコーナークランプで固定します。コーナークランプは2つは欲しいです、時短するなら4つあると便利ですが他の作業で使う所が多いわけでは無いのでよっぽど急ぎでなければ2つで良いと思います。
底板、側板、奥板まで接着しました。もしコーナークランプで固定しても隙間ができるようならボンドを盛った後、ティッシュで押し込みつつ合わせ目に合わせて滑らせて下さい。
飛行機模型の主翼の合わせ目をラッカーパテで埋める時みたいな感じです。
天板の開口
天板をファンの形に合わせてカットします。これはホームセンターでは無理でしたのでやりました。
本当は四隅をドリルで開けてからノコギリでチマチマやるのが綺麗に出来るらしいですが、電動ノコでやったのでちょっとはみ出てます。
板とファンの接着方法ですが、この状態でねじ止めにしました。このあたりは人それぞれあると思います。
下側から通すのも考えましたが、ボンドでくっつけた箱に乗っかるのでそのまま上に乗せた方が落ちる心配が無いと思いました。
仕切り版の加工
仕切り版をどうやって固定するかですが、こういう工具を使用しました(丸落とし?シルバーラッチ?)と言うらしいです。
側面のボードの厚さが9mmですので、6mmくらい突き出るように調整してねじ止めします。
まず仕切り版を上下と前後50mmの位置で仮合わせし、棒の位置をマークして6mm程度深さのの穴を開けました。
上から見た感じ
正面
これで上側の固定を外すことで簡易的な分解が出来、下側も外せば完全に箱の状態に戻すことが出来ます。
ちなみに塗料粉がかかりそうな場所には100均のPPボードを両面テープで貼り付け、汚れても交換できるようにしました。
完成
100均の網をアルミテープで貼りつけ、100均の換気扇フィルターを100均の磁石で挟みました。この辺りは交換頻度はそこそこあると思うのでかなりケチります。
最終的にLEDライトを取り付け前面上部にPPボードを貼り、底にスーパーブースのハニカムフィルターを置いて完成です。
前面に貼ったPPボードは両面テープだと少し弱いので釘で打ってしまうか考え中です。
LEDライトは必須だと思います。衣装ケースの時は半透明だったので光が差し込みますが、ボードは遮断するので中に光源が無いと全く見えません。
私はこれを使用しましたが、安いので十分だと思います。
まとめ
今回は以前の塗装ブースから更新した部分を書きましたが、他に使用しているものはこちらです。
・パナソニック換気扇 FY-24BM6K
・換気扇コード 三菱 P-01DC
・ダクト 100Φ
・100均アルミテープ
・換気扇スイッチ パナソニック WH2913K
換気扇自体の吸引力はエアブラシなら十分かなという感じです。もう少し吸引力が欲しければ値段が上がり、ダクトのΦが150になる27BK7とかが候補になると思います。
最後のスイッチですが、コードを繋いでコンセントに差すと常に換気扇がONになるので切り替えスイッチが欲しいです。
コンセント自体に切り替えスイッチのあるやつでも良いですが、自分は手元に欲しかったのでこちらを購入しました、先にスイッチを差してその上から換気扇コードを差すだけなので楽ちんです。
私の自作塗装ブースはこんな感じです。
以前より明らかに部屋が臭くないのできちんと吹き返しを吸ってくれていると実感しています。同じ換気扇なのですがブースの形状だけで結構変わるのに驚きました。
今から自作するなら間違いなくこの形が良いと思いますので、この記事が参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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